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溝(トルク伝達部)

ねじの機能と形状の概略について説明してきました。
これはねじの基本の形です、ねじの形状についてはまだまだありますが
後でまた紹介することとして、次ぎにトルク(締める力)伝達部の溝(Recesse)
などについて紹介致します。

トルク伝達部
すりわり
  一般に"マイナス"と呼ばれている一文字の溝で、マイナスのドライバーを使用する。
マイナス+ビット

十字穴
  一般に"プラス"と呼ばれている十文字の溝で、プラスドライバーを使用する。
  穴は円錐状になっていて、十字穴とドライバーには喰い付き作用があり、作業性が
  良く工業生産に多量に使用されている
  しかし、十字穴からドライバーが浮き上がる(カムアウト)欠点があります
十字+ビット

プラスマイナス穴(フリードライブ)
  十字穴の一つの翼が長くなってすりわりと同じ形になっている、プラス、マイナスの
  両方のドライバーが使える。
  主として電気機器の端子部に多く使用されている
フリー+-

六角穴(ヘックス・ソケット、キャップボルト)
  正六角形状の穴となっている、正六角形状の工具により回転される(六角レンチなど)
六角+ビット

四角穴(スクエア・ソケット)
  正四角形状の穴となっている、正四角形状の工具により回転させる
四角穴
トルクス®穴(ヘクスローブ穴)
  六角の星形形状の穴となっている トルクス専用のドライバーにより回転させる
  トルクスは六角穴よりもトルク伝達が良く、ビット(工具)の寿命も非常に良好です、最近は多量
  に使用され、JISでも規格化されている。
  現在はその改良品として、"トルクスplus®"があります(トルク伝達が良く、工具寿命更にが長い)
トルクス+ビツト

一方向回転ねじ
  トルク伝達方向が一方通行(締めるだけで、緩めることが出来ない)になっている
  マイナスドライバーで締め付けるが、緩める時には引っ掛りがなく空転する仕組み)
 「いじり止め」や「盗難防止」として使用される
  十字形状のねじもあります。
ワンウエイ


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コメント

[C19]

マイナス、十字穴、プラスマイナス穴は見たことがありましたが、四角穴、トルクス穴、ワンウエイは知りませんでした。

いろいろあるのですね。
  • 2010-05-01 21:42
  • ルービトブカ
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  • 編集

[C20]

今回の内容は基本的な形状ですが、次回もいろいろと紹介します。
  • 2010-05-06 08:25
  • ねじ職人
  • URL
  • 編集

[C25] 気になること

十字穴の横に点があるネジを良く見るのですが、何か意味があるのでしょうか?頭だけ見て何種のネジ山であるかわかるとか?インチかミリか識別できるとか?
  • 2010-09-01 16:12
  • すぎやま
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[C26] ISOマーク

約40年程前の国際化時代にISO規格を導入した新JISが制定され、その時に従来使用していた旧JISと区別する為に新JIS製品に頭部マークを付けることとなり、その後新JIS化が進み、約20年前に頭部マークが廃止の方向へ進んだが、未だその名残りが残っている状況です。
(その頭部マークを付けるのは M3xP0.5, M4xP0.7, M5xP0.8 の3サイズのみに行われました。)
現在でも類似品の識別用途で使用される場合も有ります。

[C27] ISO マーク お礼

わかり易い説明ありがとうございます。
ネジ規格は工業の根幹なので、40年前にそういったことがあったとは、興味深いことだと思います。
  • 2010-09-28 16:03
  • すぎやま
  • URL
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[C61]

私も十字の横の点が気になってここにたどり着きましたが、先客いたようで。
同じことが気になる人もいるもんですね。勉強になりました。
  • 2015-06-17 20:55
  • いのし
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プロフィール

ねじ職人

Author:ねじ職人
㈱ヤマシナ(旧 山科精工所)に入社して、はやウン十年。日本の発展のためにお役に立てればと、高性能、高品質のねじ作りに日々努力して参りました。
私たちが作ってきた愛すべき精密部品「ねじ」の奥の深さをご紹介します。

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