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熱処理①

熱処理①

ねじの熱処理は目的によりいくつかの種類の処理がされます。
その目的として、

 (1)強さ(強度)が必要
 (2)硬さ(表面硬さ: 耐摩耗性、硬く、軟らかく)が必要
 (3)粘さ(靭性)が必要
 (4)水素除去処理


ねじ類に行う主な熱処理
 (1)焼入(硬さ、強さを得る為の熱処理)
 (2)焼戻し(靭性、伸び、強度を得る為の熱処理)
 (3)浸炭焼入(表面硬さを得る熱処理)
 (4)光輝焼入(表面美化: 真空焼入)
 (5)焼なまし[焼鈍](軟化: 加工しやすい状態にする熱処理) 
 (6)焼ならし[焼準](前加工により硬化したものを標準状態に)
 (7)ベーキング(表面処理時の残留水素の除去)

              火
特にねじの熱処理として代表的なものは
 調質焼入  硬さ、強さを求め、焼入れと焼戻しを組み合わせた熱処理
  焼入れにより硬くはなるが、靭性がないので製品として使用
  できなく、焼戻しにより靭性をもたせます。

 
 浸炭焼入 表面硬さを求め、浸炭焼入と焼戻しを組み合わせた熱処理
  浸炭焼入はタッピンねじ、ドリルねじ等、ねじ使用時に相手材にめねじ
  や下穴加工を行うので相手材に打勝つだけの表面硬さが必要な為に
  行う。

          タッピンねじ

 熱処理とは、簡単に言えば 鉄を加熱(赤らめて)して、冷やすことです。
 その加熱温度、時間、冷やす方法、雰囲気などでいろんな種類に分れ
 ますし、その性質、性格も変わってきます。
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[C46] 熱処理 タッピング

必ずねじ切りを熱処理後にする理由を教えて下さい。

[C47] Re: 熱処理 タッピング

> 必ずねじ切りを熱処理後にする理由を教えて下さい。

***
”ねじ切り”とは、ねじ山を成形する”ねじ転造”加工の事だと考えますが、
ねじ切りは必ずしも熱処理後に行うとは限りません、どちらかと言えば、圧倒的に転造後に
熱処理を行う場合が多いです。
熱処理後にねじ切り(ねじ転造)を行う理由は、使用時に繰り返し変動荷重を受ける時に発生
する疲れ破壊に対する耐疲労性の向上がはかれます。転造時に発生する圧縮応力によるもので
その残留応力が熱処理により除去される為に熱処理後にねじ切り(ねじ転造)を行います。
勿論、熱処理を行った硬い鋼を塑性変形する為に工具寿命が激減しますので加工費が上昇します。
その他に、座金付きねじの場合に、ねじの材質・座金の材質特性の違いにより、座金の特性を残す
為にも行われる場合があります。


  • 2013-09-12 10:18
  • ねじ職人
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ねじ職人

Author:ねじ職人
㈱ヤマシナ(旧 山科精工所)に入社して、はやウン十年。日本の発展のためにお役に立てればと、高性能、高品質のねじ作りに日々努力して参りました。
私たちが作ってきた愛すべき精密部品「ねじ」の奥の深さをご紹介します。

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