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熱処理③

熱処理③

浸炭焼入
めねじを成形したり、下穴を孔けたりするねじとして、タッピンねじ、ドリリングタッピンねじ、
ドリルねじが有り、その目的の為に、ねじ山を硬くする必要が有り、また、ねじとしての機能
(強度、耐摩耗性、耐疲労性、耐衝撃性等)も同時に必要です。
タッピンねじは表面は硬く、内部が軟らかい物を必要とし、内部にあまり焼きの入らない低炭
素鋼のSWCH12A~SWCH22Aを用い、焼入を施すことにより表面を硬化させる目的で
行います。


浸炭焼入(表面硬化)の種類
(1)固体浸炭(品質のバラツキが大)
(2)液体浸炭(正確だが少量向、使用する青酸カリ、ソーダが猛毒)
(3)ガス浸炭(正確で量産向)
(4)浸炭窒化
などが上げられ、その他に表面硬化として窒化処理等いろいろ有ります。
タッピンねじ等では安価なガス浸炭が最も多く使用されています。

ガス浸炭炉

ガス浸炭焼入の装置としては、調質焼入と同じですが、加熱炉内において、浸炭雰囲気の
ゾーンを作り、その雰囲気内を通過する時にねじに浸炭作用が行われるしくみです。
同時に加熱炉において、ねじが設定温度に加熱され焼入槽にて焼入れられ、硬さが供わり
ます。

更に、機械的性質を整える為に、戻し炉にて焼戻しが行われます。
焼戻温度は高硬度が必要な場合は250゚C前後、一般的には350~400゚C前後が使用さ
れるが、焼戻しによる脆性温度に特に注意する必要が有ります。


浸炭温度
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[C42] 素晴らしい高性能鉄鋼材料

 今月の、「プレス技術」を読みましたが、日立金属の冷間工具鋼、SLD-MAGICのトライボロジー特性は凄いですね。微量の油をぬったセミドライ状態で、摩擦させるとまるでDLCのような自己潤滑性が出るなんて。コーティング費用分コストパフォーマンスが良く、いろんな転動・摩擦・摺動部品にも使えそうだ。
  • 2013-01-20 11:35
  • 自動車技術者
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  • 編集

[C62] ハイテン成形ではお世話になりました

 それについての革命的、画期的、ノーベル賞級といわれている理論ですね。理論の提唱者は久保田邦親という方で特殊鋼の合金設計で有名なのですが、トライボロジーでも見事な手腕を発揮し普遍性の高いと見られる境界潤滑理論、炭素結晶の競合モデル(CCSCモデル)を現在提唱しておられるとのこと。
  • 2015-12-02 23:00
  • 塑性加工金型屋
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ねじ職人

Author:ねじ職人
㈱ヤマシナ(旧 山科精工所)に入社して、はやウン十年。日本の発展のためにお役に立てればと、高性能、高品質のねじ作りに日々努力して参りました。
私たちが作ってきた愛すべき精密部品「ねじ」の奥の深さをご紹介します。

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